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1990年代後半以降,現実世界に存在する様々なネットワークが,スケールフリー性,スモールドワールド性など共通の構造的(トポロジカル)な特徴を持つことが明らかになってきました.通信ネットワークの研究においても,ネットワークの構造的な特徴を考慮することの重要性が認識されつつあります. 通信プロトコルの動作性能を確認するために,シミュレーションを行うことは欠かせません.ネットワークシミュレーションを行うには,擬似的にネットワークを生成する必要があります.これまで疑似ネットワーク生成のための様々なアルゴリズムが提案されています.既存の提案法の多くはスケールフリーネットワークを生成することができますが,スケールフリー性以外の特徴量(クラスタ係数,平均ノード間距離等)は必ずしも再現されません. 私達は,ネットワーク内の各ノードが張るリンク数(次数)に着目し,次数の情報を用いてネットワーク構造をモデル化する手法について研究を進めています.さらに,隣接する二つのノードの次数の間にある種の普遍的な関係(次数独立,マルコフ性など)が存在するとき,この関係を用いてスケールフリーー性のみならず,それ以外の特徴量をも正確に再現できるネットワークジェネレータの開発を進めています. |
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