千葉大学 都市環境システム 塩田研究室
研究内容:サンプリング技術に基づくネットワークオペレーション
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 ットワーク内部のデータの流れをトラフィックと呼びます.また,通信(ユーザ)単位のトラフィックをフローと呼びます.ネットワーク異常検出や悪意ユーザの検出のためには,フロー単位のトラフィック測定が必要になります.
 フロー単位のトラフィック測定の必要性は以前より認識されていましたが,最近,ネットワークの広帯域化に伴い,フロー単位のトラフィック測定技術が変わりつつあります.例えば,ネットワークの広帯域化により1秒間に転送されるパケット数が急増しているため,全部のパケットを測定対象とするのではなく,一部のパケットをサンプリングし,サンプリングパケットの情報からフロー単位のトラフィックを推定する技術が注目されています.実際,サンプリングによるフロー測定が可能なルータが市場に出回るようになりました.
 たちは,サンプリング測定の高度化技術について研究を行っています.特に,トラフィック量に依らず,フロー測定の負荷が一定値に保たれる「定周期サンプリング」の概念を提案し,定周期サンプリングによるフロー統計の推定精度を検証しています.また,これらネットワーク測定の新しい技術トレンドを考慮した,ネットワークオペレーションについて研究しています.具体的には,サンプリング測定結果から,ユーザ単位のトラフィック測定(フロー測定)ヘビーユーザを見つけ出す技術,ルータ内部で発生するパケット遅延やパケットロスを推定する技術などの研究を進めています.
   
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